第3話「自由へのダイビング」そんで何しようか?
自由にとか、やりたいことをとか、叫んでみたはいいけど何したいんじゃお主?
というわけでして。
白紙の落書き帳を渡されて「何描いてもいいよ」と言われた子ども状態。
いや…本当の子どもなら適当に描くんですな。好きなものとか思いついたことを。
どうやら大人が子どもみたいに白紙に自由を描くにはコツが要る模様。
ということで、まずは、最近知った「ワーキングアイデンティティ」という考え方に沿ってやっていこうと思うよ。
ざっくりとしたニュアンスはこんな感じ。(それでも長いけど…)
① 過去を振り返らず、自分に期待する可能性をもとに行動してみる。
・新しい考え方を見つけるために、まずは行動する。そして行動のフィードバックから考え、感じ、自分の望みを理解する。新しいキャリアへの道を分析したり計画したりしない。
・本当の自分を見つけようとするのをやめる。多くの可能性のどれをテストし、それについてもっと学びたいのかに注意を集中する。
②とにかく焦らず。最初は必ずよくわからない時期がある。それでも辛抱強く。
・キャリアを変化させるときは、困難、混乱、不確実性が伴うことを認め、保持と解放を行き来する移行期間があることを知っておく。焦るなってこと。
・一気に変えない。小さな勝利の戦略。仕事と生活を定義する基本的な仮定がより深く変化します。曲がったパスを受け入れます。まあ焦るなってこと。
③プロジェクトや人を探してみて、そこに自分に期待する可能性を当てはめてみる。
・なりたいものになる移行をサポートしてくれる存在を見つける。古いコミュニティやネットワークを抜け出して、新しい場所とロールモデルを探す。
・新しい仕事や仕事のスタイルを感じるのに役立つプロジェクトを特定する。これらを課外活動または並列パスとして実行して、コミットメントなしで真剣に実験できるようにする。チャレンジするに相応しい場所を探すってこと。
④不明確な時期を経て、はっきりと確信できる瞬間を感じたら、一気にチャンスをつかむ。
・真実が明らかになる激変の瞬間を感じる。日々の出来事を使って、経験している変化の意味を見つける。ストーリーを伝え、語り直す練習をする。時間が経つにつれて、それは明確になっていく。
・一時的な後退も必要な要素。行き詰まって洞察力が不足している場合は、時間をかけて、変化からどのように、なぜ変化しているのかを振り返る。
・機会の窓が開き、再び閉じる、そのチャンスを手につかむ。
出典「ワーキングアイデンティティ-キャリアを改革するための9つの型破りな戦略」(2003)
ハーミニア・イバラ
https://hbswk.hbs.edu/archive/working-identity-nine-unconventional-strategies-for-reinventing-your-career
つまり、こんな感じ👇
①今の自分が未来の自分に期待することを思い浮かべて、それを元に行動してみる
②なりたい方向へ移行するサポートを、新しい人やグループに求める
③最初はよく分からないと思うけど、行動を続けていく
④はっきりと確信できるようになった瞬間にチャンスをつかむ
んだから、性格分析とか、自分らしさとか、今までの行動の理由はとか、信念はとか、価値観はとか…そういう自己分析は押し入れの奥の方にしまっておきましょうと。
そして、仕事っていうのは、結局突き詰めると自分を構成する要素なわけで
「仕事どうする=自分どうする」
っていう問いなんだという解釈を一本立てて考えて行こうじゃないかというわけですな。
そんで、自分がなりたいものって何だろうなーって無責任によだれたらしながら考えてみることにして。ばぁーっと書いてみます。
・自分を含め多くの人がひどいと思ってることを、解決に導く
・自分を含め多くの人がもっと良くなれば、と思っていることを実現する
・人に優しく、豊かで、今よりもマシな世の中に
・親しい人と趣味的な繋がりの中で遊んでいたい。部活みたいな教室みたいな感じで
・社会的な問題に携わる使命感のある人になりたい
・大きな会社のトップよりも、小さな事務所の経営者になりたい
・話上手になりたい
・面白いエピソードがある人になりたい
・ぶっ飛んだことにチャレンジし続けたい
・そこそこな暮らしで精神的に楽しい暮らし
・物書きになりたい
・問題解決のフレームを作って解決のムーブメントを作りたい
・多くの人の胸に響くコンテンツを届ける人と一緒に仕事をしたい
・素敵な人と楽しく暮らしたい
・世界の観光名所を巡りたい
これを受けて2つの面から整理します。
1.どんな空間を目指すのか
拾っていくと「個人が組織のために圧殺されない社会」なんて途方もない妄想かも知れないけど、でもそんな場所が出来たらいいなっていうのはずっとあって、それが共通点かも知れないなあ。いろんな人がいてもいいじゃんと。何が悪いんじゃいと。
大人とか、ルールとか、生きるためにとか、そんな言い訳のために人が蔑ろにされるのは違うよなーって僕は思ってるわけです。
もちろんこれは「いち個人」の考えで、そりゃもうみんな自由にやってたら、ルールがなかったら、生きることを目的にしなかったら、組織として立ち行かなくなるぞっていう考えの人もいると思いますし、そういう考え自体を否定したいわけじゃないっていう点だけは断っておきます。
それで「じゃあそういう働き方ってどんなん?」っていう考え方が先行しがちなのですが、そうするとワーキングアイデンティティの戦略に照らし合わせてみると「直線的な考え方」で「時期尚早な判断」 に繋がってしまうのですな。
なので問いを変えて「そういう人ってどんなところにいると思う?」ってところから始まるんだと思います。この点については今あるリソースから新しい繋がりを持つようにしてもいいかな、なんて思ってます。戦略上は「絶対条件」に該当しないので。
2.どんな人になりたいのか
じゃあ上記の社会が実現できたとして、その中で自分はどういう人でありたいのかという疑問に立ち返ります。
するとこれは面白くて一般的な大人っぽいイメージに好感を持つようになるんですね。
話が上手になりたい、面白いエピソードが欲しい、色々経験したい、と、人間的な深みを目指す要素があって、最終的に人に頼られて役に立つような存在になりたいと考えているみたいです。現時点の内なる僕いわく。
そうすると、自分のコンプレックスに落ち込んだり、未解決のまま放置していたり、夢を追わないでいると、この理想像とはかけ離れている状態ということになりまして。
この点に関しては、次回以降で具体的なターゲットを決めて、それを中長期的に計画することにしたいと思います。
で…
自己分析って厄介で、面接とか就職活動とか人と関わるときに、必要なことのように思われます。自己に対して好意的なイメージを持っている人は、それを伝えればいいので問題ないのでしょうが、大多数の人はあまりしっくり来る答えに行き着いてないんじゃないかなーなんて思います。自分もそうですし。
その点、今回は過去の自分について振り返らないで、今の心の声に耳を傾けて前を見据えて行けたので一歩前進出来た感じがありました。
無駄にブルーな気持ちに引っ張られるときにやっている対策みたいなものがあるので、この点も次回以降の記事でご紹介できればいいと思ってます。
なんか最後堅苦しい文に戻っていったな…まあいいさ!それも!
それじゃ-、また!